龍が如く-魂の詩をみてみた感想。ヤクザの世界を垣間見ることが出来る作品でした

映画データ
タイトル:龍が如く-魂の詩。(全4話)
主演:葉山奨之主演
ジャンル:アクション
公開日:2016年

こんな人にオススメ!

ヤクザの世界やキャバクラの世界など、派手でキラキラした世界に少し興味引かれる人には楽しめる物語だと思います。

ストーリーもハッピーエンドではありませんが、3人の男の友情も最大の魅力だと思うので、切ない物語が好きな人にもおすすめです。

そしてなにより、ゲーム「龍が如く」が好きな人は楽しめると思います。

歌舞伎町の町並みや景色がゲームと一緒だからです。

桐生一馬だ大好きな人も、主人公達也の服装が桐生一馬のスーツと同じことに気づいたり楽しいと思います。映画はかなりグロいシーンや可愛そうなシーンが多いので、そういったドキドキするスリルを味わいたいホラー好きさんも楽しめると思います。

ストーリー的には女性より男性向けかなと思いました。

簡単なあらすじ

広島の田舎町で、ゲーム「龍が如く」の主人公 桐生一馬に憧れるヤンキー少年3人組。

彼らの憧れる 桐生一馬 とは、東京歌舞伎町を仕切る関東最大の組織「東城会」の4代目、いわゆる有名なヤクザです。

彼が他と違うのは、絶対的な強さと正義を持っている所です。

ヤンキー少年の家庭は、親は娼婦だったりして荒れていて、桐生に憧れて、地元の先輩とのトラブルをきっかけに3人で夜中に上京するのです。

憧れの歌舞伎町で「桐生一馬」になると誓う3人でしたが、大都会東京には、悪の組織がたくさんあって、彼らが思う異常に怖くて汚い世界だったのです。

でも、彼らには帰る家も地元も無く、たった3人しか頼れるものがありませんでした。

そんな少年の友情とヤクザへと変わっていく心情を上手く描いた切ない物語です。

作品の感想

子供を持っている人が観ると、親の目線で、こうやって人は変わっていくのだなと思います。

ただのヤンキーだった少年が、ヤクザの世界に脚を踏み入れる過程がリアルに描かれています。

地元では、大人顔負けの手の付けようのない悪だった3人組だけど、大人のヤクザの世界は、彼らが思う異常に残酷で汚い世界だったのです。

それを知っていく少年のショッキングな心情が、なんだか可愛そうです。

上京してからの生活費を稼ぐために、報酬の高いいわゆる闇のバイトをしたりします。

それは、死体を処理する仕事だったり、ヤバイ仕事ばかりでした。

映画の見所は、フィクションだとはいえ、普段日常生活にない世界を見ることが出来るので、ハラハラドキドキの連続です。

多少グロい部分がありますが。

そして、ヤクザに「さっさと地元に帰れ」とつき離された時に、少年、達也は自分の家庭を思いだし、娼婦である母親の姿が頭に浮かび「帰る所なんか何処にあるんだ」と泣き叫び、絶対に帰らないと意思を示します。

なんだか、親の目線で見ると切ない言葉だと思います。

しかし、それを親分に気に入られて、弟子入りする事になります。

念願のヤクザになり、歌舞伎町一のヤクザ桐生一馬に少し近づけて、舞い上がる少年達ですが、更なる試練と裏切りが彼等を襲います。

彼らは、それをきっかけに歌舞伎町の天下を目指して突き進みます。

親分に可愛がられて、達也もまた、親分を信用し、いい関係が出来てきた頃、達也は、キャバクラの経営を任されます。

それを、久人、浩一らと協力してやっていきますが、そんな彼らに魔の手が延びてきます。

キャバクラの経営やお金の問題でだんだんと3人の友情も壊れかけていきます。

久人は一番に根をあげ飛び出した。

そして、浩一は、キャバクラの一番人気リツコと子供が出来て、結婚する事になりました。

二人は地元にこっそりと帰る事にします。

達也はこっそりと街を出る二人を見送ります。

二人が幸せになることを優しい顔で見送りますが、これは悲しい結末となります。

リツコは、中国人組織の常連客のお気に入りの女でした。

達也は、浩一とリツコの居場所を問い詰められますが、死にかけても中々口を割らず、しかし結局吐いてしまったんでしょう。浩一は、達也を責めます。3人の友情は壊れますが、最終的に3人はお互いの命を自分の命をかけて守ります。

そんな大人になりきれない少年の純粋な心と歌舞伎町の闇の組織の残酷さがうまく描かれた切なさ残る作品です。

誰もが陥るかもしれない、どこにでもいそうなヤンキー少年の物語なので、ついみいってしまう話です。

コメントを残す