主演:クロエ・グレース・モレッツ
ジャンル:SFスリラー
公開日:2016年
上映時間:112分
-こんな人にオススメ!-
✓パニック映画好きの方
こんな人にオススメ!
SF映画好きよりも、ディザスター映画やパニック映画好きな人の方にオススメしたいと思います。
それは、宇宙人らしい宇宙人は出てこない為です。
反対に、大津波や疫病、そして寄生した宇宙人による人類の抹殺といったパニック要素が多くあるので、そちらが好きな人は楽しむことができるでしょう。
また主人公キャシーらの家族愛も必見で、生き残る為サバイバルをして、強くなっていく彼女の姿にも注目してもらいたいと思います。
同時に彼女の心も強くなっていくところを見ていると、視聴者としても勇気づけられる気持ちになります。
何故ならば、
本作のラストは未来を取り戻そうとする人間達の姿、そして「希望」を失わずに生きていこうとする姿が描かれていたからです。
簡単なあらすじ
ごく当たり前の高校生活を満喫していたキャシー。
しかしそんな平和な日常がある日突然終焉を迎えました。
地球上に超巨大物体が出現し、それから発せられたと思われる強力な電磁パルスにより、人類のライフラインのほとんどが使用不能になりました。
それは、宇宙人の最初のコンタクトにして、攻撃の「ウェイブ(波)」でした。
スマートフォンといった小さな機械から、飛行機といった大きなものまで全てが使えなくなり、人類はパニックに陥りました。
しかし攻撃はまだまだ続きます。
超巨大物体が原因と思われる大津波が発生すると、地球上のあらゆる沿岸地域は水没してしまいました。
つまり「彼ら」の攻撃の目的は、確実な人類という種の抹殺であったのです。
キャシー一家も当然その攻撃に巻き込まれていき、生き残りをかけたサバイバルが始まるのです。
映画の感想
SF映画において、宇宙人が地球の人類に攻撃をしかけてくることは王道中の王道です。
しかしこの映画のある種変わっている所は、直接的、視覚的にタコのような宇宙人が出て来るわけではありません。
「フィフス・ウェイブ」、つまり5つの波という形で人類を攻撃してきます。
まず強力な電磁パルスで人類の文明を破壊し、反撃する手段を奪います。
そして次に自然(災害)を利用して、人類の「数」を減らしていきます。
その意味で、『インデペンデンス・デイ』の宇宙人や宇宙船の如く、わざわざ宇宙人達が自分の手を汚す必要がないのです。
これで敵(人類)を滅ぼせるわけなので、とても効率が良い攻撃の手段だと思い、それには感心しました。
物理攻撃をしないわけなので、味方も死にませんし、一石二鳥どころか三鳥以上の利点があると言えます。
その点は評価できます。
但し、目に見えてこそSFという側面もあります。
SFでありながら、タコのような宇宙人がいるわけではないので、「攻撃されている」実感が中々ないわけです。
また本作での宇宙人は、人類に寄生する形で登場するので、中々実態が見えてきません。
つまりSF映画というよりも、ディザスター映画そしてサスペンス映画にも見えました。
ただ主人公キャシーの成長ぶりやサバイバルに関しては評価できます。
元々普通の女子高生だった彼女は、格好いいイケメンがいればトキメキもします。
ちなみにそのイケメンであるベンは、『ジュラシックワールド』の主要人物、ザック役もつとめたニック・ロビンソンです。
これから期待される若手俳優でした。

話は戻り、キャシーの生活は「ウェイブ」によって一変し、過酷な世界で生きなくてはならなくなりました。
さらに母や父はストーリーを追うごとに死んでいき、残された弟サムを守っていかなくてはなりません。
しかしそのサムとも生き別れ状態となってしまい、彼女は絶望します。
でも彼女はそこで諦めずに弟を探し、そして自身も生き残る決意をします。
その途中、エヴァンという好青年に助けられますが、彼は実は宇宙人のスパイでした。
しかし彼はスパイとして地球で暮らすうちに、人間的な感情も芽生え、最後には同胞を裏切り、キャシーの味方をしました。
と、ここまでは良いのですが、この『フィフス・ウェイブ』はキャシーが弟サムを助け出し、ベンら生き残った仲間と共に生き残った所でお話が終わってしまいます。
なので、ぜひ続編の製作が望まれます。
「フィフス・ウェイブ」たる人類の抹殺計画は、本作では失敗に終わったわけですが、宇宙人達は地球上に居座っています。
この先の展開が気になる終わり方でした。
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