主演:ノオミ・ラパス
ジャンル:SF
公開日:2012年
上映時間:123分
-こんな人にオススメ!-
✓グロい映画が好き
✓未知の生物が好き
こんな人にオススメ!
ホラー要素が強く、SFによくある宇宙船で戦闘をするといったシーンはほとんどありません。
また神秘さや壮大さが物語で感じられ、見ようによっては(宇宙への)夢もあります。
ただ、グロテスクな描写も多いので、そういったものに慣れていないと少々見ているのが厳しいかもしれません。
とはいえ、UMAだとか未知の生物好きな人、変わったものが好きな人は結構楽しめるかと思います。
また刺激が欲しいという人にも、中々良いでしょう。
目が離せない展開が多く、一度見たら忘れられないシーンも多くあります。
勿論、怖いもの見たさで見るのも良いでしょう。
簡単なあらすじ
近未来、考古学者のエリザベス・ショウ博士は、パートナーにして恋人のチャーリー・ホロウェイ博士と共に、大宇宙の果てに人類を創造した「エンジニア」がいると考えていました。
その「エンジニア」がいたとされる惑星へと向かう為、大企業ウェイランド社の支援の下、宇宙船プロメテウス号に乗りました。
尚、その惑星までは果てしない時間がかかる為、コールドスリープ状態(冷凍休眠)となっての宇宙旅行でした。
惑星に向かったのは、ショウ博士にホロウェイ博士、そしてプロメテウス号の所有者にしてウェイランド者の幹部でもヴィッカーズや、ウェイランド社に雇われたヤネック船長やファイフィールド博士やミルバーン博士といった、各部門のエキスパートです。
しかし、彼らはその道のプロであっても、未知の惑星で探検やサバイバルをする事には不慣れです。
そこで、ある意味で専門外の事には情緒不安定な人間を支えていたのが、人型のアンドロイド、デヴィッドでした。
人間的な感性を学ぼうとするデヴィッドですが、尽く船員の皆にロボット扱いされていました。
そんな多種多様なキャラクターが乗ったプロメテウス号ですが、ついに「エンジニア」の手がかりとなる惑星LV-223に到着しました。
映画の感想
有名な『エイリアン(1979)』の前日譚として作られたといっても過言ではないのが、この『プロメテウス』です。
さすが『エイリアン』の監督リドリー・スコットだけあって、中々怖い宇宙人や生物が登場します。
というよりも「グロい」生物というのが正確な所でしょう。
SF映画で宇宙人が出た時点で、たいてい人間が無事でいられるはずありません。
それをわかって見ていても、いざ船員達が次々に未知の宇宙人の餌食になるシーンは結構不気味です。
日本ではPG12になっていますが、その理由には納得です。
「バイオハザード」のゾンビのように噛み殺すなどが、生ぬるいと思えるほど、船員達の死に方はグロいものでした。
特に、この映画を妊婦さんが見ることは禁忌と言ってもよいでしょう。
主人公のエリザベス・ショウ博士は、先天的子供ができない体質の女性でした。
しかし、陰謀により宇宙人(の作った生物兵器)に感染した(=厳密には寄生された)ホロウェイ博士との性交渉によって、ショウ博士のお腹の中には、宇宙人の胎児がすみついてしまいました。
つまり、妊娠というよりも腫瘍のように寄生して勝手に彼女の体で大きく育ってしまったのです。
個人的には宇宙船の壮大なシーンや宇宙人との戦いよりも、そこが一番印象に残りました。
ショウ博士は自ら1人で、近未来のハイテクな自動手術装置(男性用)(←地味にストーリーの謎を紐解くミソ)を使って、「異物の除去」を行いました。
本来彼女は帝王切開をしたかったのですが、女性用ではない機械ではそれができず、寄生の激痛に耐えかね、すぐさま「除去」をしたのです。
腹を切り開くシーンが生々しく映され、このシーンは耐え難いものでした。
さらに中からはイカのような小さな生物がグロテスクに動き排出されたのです。
ちなみに、その生物はショウ博士によって殺菌消毒して死んだと思われていましたが、博士が探し求めていた宇宙人「エンジニア」にすら襲いかかるという、とんでも結末が待っていました。
そして驚愕の真実には大変驚かされました。
そもそもプロメテウス号が到着した惑星は、「エンジニア」の星ではなく、「エンジニア」が開発した人類を滅ぼす為の生物兵器の実験惑星だったのです。
当然、この惑星にいる生物は人間に襲いかかったわけです。
しかし皮肉なことに「エンジニア」ですらそれらを制御できなかったのです。
こうしてエンジニアに寄生してできあがった生物が、かの有名な『エイリアン』となったのです。
映画の冒頭から随所にヒントや謎が散りばめられていましたが、それらのフラグをちゃんと回収して物語は終わりました。
その点は大変評価ができます。
ただ、グロテスクさを考えると若干抵抗のある作品ではありました。
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