「プルートで朝食を」のキリアン・マーフィーの女装が綺麗すぎた件。感想やあらすじも。

映画データ
タイトル:プルートで朝食を
主演:キリアン・マーフィー
ジャンル:ヒューマンドラマ
公開日:2006年
上映時間:127分
-こんな人にオススメ!-
✓現代社会に生きづらさを感じている方
✓勇気づけらるような映画が観たい方

こんな人にオススメ!

パトリックの生い立ちや、キャラクターに共感できる人は少ないかも知れません。

もちろんそういう人もいると思いますが、
ここで言いたいのはそういうことではなく、

その特異なキャラクターに意外と多くの人が感情移入するのではないかということです。

時代に翻弄され、悲しい運命に遭い大事な人を亡くした人、自分らしさを否定されてひどく傷ついた人、友人が辛い目に遭ってなんとか元気づけてあげたい人。

それに、現代社会に何らかの生きづらさを感じている人も、共感するところがあると思います。

捨て子だったり、ゲイでなくても、この映画やその主人公に共感し、懸命に生きようとするその姿を見て、励まされたり、勇気づけられたりする人もたくさんいると思います。

ですので、ぜひ色んな人にご覧いただきたいと思います。

簡単なあらすじ

主人公のパトリックは、生まれてすぐ、教会の前に捨てられてしまいます。

パトリックは養子に出されますが、女装癖を養母に咎められ家を飛び出してしまいます。

そして、自分を愛してくれるミュージシャンに出会って恋に落ちたり、キャンピングカーで暮らしてみたり、ダンスの仕事をしてみたり、自分らしい人生を歩み始めます。

しかし、故郷アイルランドではその頃、独立運動が盛んで、パトリックもそれに巻き込まれます。

また、悲しい運命や、貧しさ、偏見にさらされながらも、自分らしさを失わないよう頑張るパトリックには、ある一つの目標がありました。

それは、自分を捨てた母を見つけることでした。

そしてついに、自分の生い立ちに関する、真実を知ることになります。

映画の感想

この映画は、ちょっとしたファンタジーやコメディのような要素が含まれます。

最初のシーンから、CGの小鳥たちはおしゃべりをするし、パトリックのセリフや振る舞いも、少しコミカルです。

ですが、ファンタジーやコメディのような描写は、作品の雰囲気にミスマッチではなく、むしろしっくり来ます。

アイルランド独立運動が起こっている故郷の田舎町は、女装好きでゲイのパトリックにとって、居心地の良い場所ではありませんでした。

そして、母を探しに行った旅先やロンドンも、全く別世界ではなく、悲しい出来事や理不尽なことがいくつも起こります。

それは、悲惨で堪えられないような人生だからこそ、
ファンタジーやコメディが必要なのだ、ということなのかも知れません。

また、大変な状況でも、そういうものを忘れず自分らしく生きようとするパトリックの姿には、とても胸を打たれます。

もしかしたら、自分らしく自由に生きようとすることは、差別されたり、ひどい目に遭わされたりしても仕方がないほど、身勝手でわがままなことなのかも知れません。

確かに、パトリックが男らしく生き、女性と結婚して暮らしていたら、あんな理不尽な目には合わなかったでしょう。

ですが、パトリックの生き様は、自分らしく生きることにためらいながらも、憧れを持っている人に、勇気と希望を与えるものだと思いました。

また、主演のキリアン・マーフィーがとても素晴らしいです。

イギリスの人気ドラマ「ピーキーブラインダーズ」に主演しており、
近年「ダンケルク」や「ハイドリヒを撃て」などの大作や話題作にも出演している俳優さんで、キレイな顔立ちをしているだけでなく、演技も振る舞いも申し分ない実力派です。

そんなキリアン・マーフィーの女装は、率直に言ってとても美しいですし、女性らしさにも違和感がなく、とても感心しました。

神父役のリーアム・ニーソンもとても良いですし、他の脇役の俳優さんたちも、みんな良かったです。

ストーリーは展開が早いので、飽きさせることがなく、それでいて主人公の感情は細やかに描かれます。

少し突拍子のないものに思えるかも知れませんが、ついて行けないと感じることはありませんでした。

むしろ、悲しいストーリーでありながら、暗い描写が続くなんてこともなく、主人公の気持ちに集中して見られた気がします。

また、本当に色々な大変なことがあった末に、ようやく自分の生い立ちについて知り、成長するパトリックの姿に感動しました。

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